Brand の中身

ブランドという言葉は、最早日本語になっています。

日本語訳は、勿論「銘柄」です。
この「ブランド」と言う英語の本来の意味は、「烙印」というのを知っている人はあまりいないようです。

なんだか残酷な話しですが、よく牧場などで牛や馬の体にマークを付ける為に行われる
あの「焼きつけ」が語源です。
「この馬は、ウチの牧場のもの」という認証ですが、ここから転じて、
商品やサービスに固有のマークや名前を付けて、独自性を高め、他の製品との差別化を進める
マーケティング戦略を「ブランディング」と呼んでいます。
ブランディングには単にロゴやデザイン、ネーミングに留まらず、その製品の持つ特徴や、
開発の背景、企業の姿勢など、様々なものが表現されなければなりません。

さて、今回のテーマは、現在我社の関連企業である「メディアビークル社」が取り組んでいる、
オーストラリア製のアロマ・オーガニック・コスメティックブランドである
「Vanessa Meganヴァネッサ・ミーガン」についての話しです。

このブランドの中心にあるのは、「蝶のロゴ」。

ヴァネッサはギリシャ語で「蝶」、
またミーガンは「力強い」を意味しています。
このロゴとブランド名が、消費者に強烈なインパクトを与えながら、
オーストラリア国内で一部の人々から熱烈な支持を得ています。

なぜ、一部の人かというと、化粧品へのニーズ(嗜好)は多様で、
多少の副作用には目をつぶってでも、「白くなりたい」、「シミ・シワ」を消したい、見た目の若さを
維持したいなど、効果・効能を優先する消費者がいて、最近のように
オーガニックが注目されてきていても、「物足りなさ」を感じる人達には、
その必要性や安全性への同意が少ない為です。

前回も少し書きましたが、
オーストラリアはその国土や気候の特性から世界最大のオーガニック耕作面積をもつ国で、
国内での「オーガニック事情」も日本とは大きく異なります。

オーガニックは農産物生産の仕方の一つで、化学肥料や遺伝子組み換え種苗を使わずに
生産する有機農産物のことを言います。

狭い国土の日本とは違って、比較的その取り組みが容易な為に、スーパーマーケットや、レストラン、
ドラッグストアーなどで扱う商品の多くが当たり前のように「オーガニック製品」になっています。
例えば調味料でも様々な「オーガニック」製品があります。

オーストラリアでは、約10年ほど前、これらの製品がきちんとした有機農産物の生産過程で
市場化されていることを証明し、消費者に安心感を与える為の認証基準を設けました。

それが、「ACO」と呼ばれるものです。

ACOは、Australian Certified Organic の略号で、日本語では「豪州有機認証」です。

世界には、地域や国ごとに色々な「オーガニック認証」がありますが、その基準は統一されていませんし、
日本でもJASという独自の認証があります。

それらの中にあって、ACOは世界でも最も審査基準の厳しい「認証」の一つであると言われており、
化粧品について言えば、その使用原料の分析に留まらず、それらがそれぞれの製品に
どの程度の割合で調合されているか、また製造場所における品質管理や担当者ライセンスの審査を
毎年実施するなど、徹底的な認証管理を行っています。

ブランドを立ち上げる時、製品開発のコンセプトの中心にしたのは

「口にできないものは、肌にもつけない」です。

創設者のヴァネッサ・グレイは、長年ファッションモデルとして活躍している女性です。
彼女が着目したのは、肌への浸透性で、肌は人間の体を包む臓器の一部であり、
その表面積の広さは、フェイスケアのみではなく、ボディ全体や
ヘアケアも含めて様々なものが体内に吸収されてゆくことが気がかりでした。その懸念から、
そのポリシーに共感する人達に製品をお届したいとの願いから、ヴァネッサ自らが
納得できるスキンケア製品を開発しました。

世の中には様々な化粧品が出回っています。
それらの成分は国々の基準で有害な成分は厳しく使用が制限されていますが、一部の成分については
含有量さえ制限すれば、使用が許されているものが多くあります。
それらの多くは保存を長期化する為のものであったり、使用感や香りで利用者の「心地よさ」を
満足させるものであったりします。

ヴァネッサ・ミーガンが、成分に「オーガニック原料」のみを使う理由は単純です。

その役割は「完璧な安全性」をお届けすることであり、その原料の調達が多少の困難を伴っても、
肌に安全であればなんとかそれを利用したいと願っているからです。 
オーガニック原料であれば、少なくとも肌にマイナスの影響を与える可能性はありません。
(勿論、アレルギー体質の人の中には、使用を控えて頂く方もいらっしゃるかもしれませんが)

誰もが「綺麗でありたい」願望を持っています。しかし、
その為に心身の健康を阻害するものを使用してしまえば、本末転倒になってしまいます。
また、有機原料の中から、心のリラックスに働きかける「アロマ・・・芳香」を使用することで、
単なるスキンケアブランドではなく、「アロマ・オーガニック」としてのスタンスも大切にしています。

オーガニック原料を使ったコスメティックスは生きています。つまり、
ヴァネッサミーガンが目的としているのは、効果とは距離を置いた、自然な成分からの
無理の無い効能で健康的な保湿や肌の保護を満たすためであって、それ以上でも以下でもないのです。
それらことがヴァネッサの企業姿勢としての「エシカル」・・倫理性・・に繋がり、また
不要なアニマルテストを回避する事や、3R(リサイクル・リユーズ・リメイク)の実施、
ビーガンの方への配慮にも繋がってきています。 

この話の初めに戻って、「ブランド」について考える時、
ただ「高級品」であったり、イメージだけで「それらしさ」を印象付けるようなマーケティング戦略は、
これから厳しい消費者の選択眼にそぐわない時代が来ているようです。

ヴァネッサ・ミーガンは、そんな時代のフォアランナー(先駆者)として、
オーガニック・コスメに一石を投じるブランドとして育ってゆくに違いありません。

コスメティック製品を検討される時、
「オーガニック・ギフト」として、

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特別な時、特別な人にプレゼントされることもお勧めです。